その日にあった嬉しかったことやモヤッとしたこと、美味しかったもの、街で見つけたお店、自分の体調や支出の管理、時には誰にも言えないようなことも受け止めてくれるのが、私にとっては「手帳」という存在。
手帳と向き合い、思いついたことや残しておきたいことを書いていくだけで、心がスッキリしたり前向きになれたり。
私は休日、誰とも会わずに終わることもあるのですが(笑)、必ず手帳を書く時間をとっていて、手帳と向き合うことで自分と向き合えるような気がします。
手帳を日常的に使う方はご存知だと思いますが、10月頃から、来年の手帳が一斉に並び始めます。
私はロフトや東急ハンズ、無印良品などの手帳コーナーが大好きで、毎年何度も足を運んでしまいます。(手帳好きあるあると信じています)
また、「手帳特集」のような記事を見るとついつい手にとってしまいます。
今日は、手帳歴10年以上の私が感じる、「手帳を書くことの効果」について、書きたいと思います。
「書くこと」の効果
日常的に手帳やノートで「書く」ことを続けている私が思う、「書くこと」の効果は大きく4つです。
- 自分のメタ認知・定点観測ができる
- 振り返った時に、自分の成長や変化を見れる
- 日常の小さな幸せを見つけられるようになる
- 自分がととのう
初期投資数百円でこんなに効果があることは他にないと思っています。
どのような経緯でどのように手帳を使っているのか、そして上記の「効果」として具体的にどのような変化が自分にあったのかを書いていきます。
私の手帳歴
学生時代
私が手帳を使い始めたのは、高校1年生の時から。
勉強時間や勉強内容を管理するために、バーチカル手帳を使い始めたことがきっかけ。
1日の時間ごとのスケジュール管理に特化したフォーマットで、横軸が1週間、縦軸が時間軸になっている手帳。時間単位でスケジュールを管理するのにおすすめ。
最初に買ったのは、たまたま書店で見つけたPAGEM(ペイジェム)という手帳。
高校1年生の私にとっては、1冊2,000円近くする手帳を買うのには勇気が必要だったことを覚えています。
ただ、元々書くことや記録することが性に合っていたようで、時間や内容だけでなく、TO DOを書いたり模試の振り返りを書いたり、志望校について調べたメモを残したり、参考書と一緒に持ち歩くほど、まさに受験勉強の相棒のような存在でした。
当時は拘りがあって選んだ手帳ではなかったのですが、紙質やデザイン、機能性がとても気に入り、大学卒業まで、私はPAGEMシリーズの手帳を使っていました。
https://pagem.jp/series/oosama/ (PAGEMのホームページです)
大学時代は、やはり授業と移動とアルバイトの「時間を可視化」したり、就職活動のスケジュールを組むのに活用。
私の大学時代には既に何でもデジタルで管理をする人が多くいましたが、私は頑なに紙の手帳を持ち歩いていました(笑)
https://conote.info/wp-content/uploads/2018/04/weekly_a4_24.pdf
↑バーチカル手帳を試してみたい方はここからダウンロード・印刷できます
社会人1・2年目
社会人になり、平日は9時から早くても18時まで働く生活がスタート。
プライベート、特に平日の時間管理をする必要がなくなったため、形態変更。
サイズはB6のままですが、バーチカルタイプから週間レフトタイプにしました。
左側が1週間の予定が書き込めて、右側はメモが書き込めるフォーマットの手帳。1週間の予定と記録を見開きで見ることができるので、予定の把握だけではなく、十分なメモ欄も欲しいという方におすすめ。
B6サイズは持ち運びに適していますが、営業だったこともあり荷物が多く、平日手帳を持ち歩くことを断念。家で日記のように書く使い方をしていました。
その時に使っていたのは、こちらも偶然店舗で見つけた、「Afternoon Tea」の手帳。
可愛い雑貨やお茶菓子で有名な「Afternoon Tea」ですが、実は毎年手帳もリリースしています。
https://shop.afternoon-tea.net/shop/c/c9030/
↑Afternoon Teaのダイアリーコーナーのページです
当時のシリーズものでは珍しく、手帳の中身だけの販売も行っていたので、カバーは2年間同じものを使用して、中身の手帳だけ新調していました。
社会人3年目〜現在(6年目)
社会人生活にも慣れ、内勤に異動、定時で上がれる部署だったことで心身ともに余裕が生まれたことから、私の手帳熱が再燃🔥
特に、2020年の新型コロナウイルスの流行によって「自分の時間」「一人で過ごす時間」が増えたことや、心身の健康のために色々なことを習慣化したいと思ったことがきっかけで、自然と手帳に向き合う時間が多くなり、自分なりの「手帳活用術」を模索。
書きたいことや使い方をぐるぐる考え、たどり着いたのは再び「バーチカルタイプ」。
現在は、高橋書店の「torinco」シリーズのバーチカルタイプを使用しています。
B6サイズでは物足りなくなってしまい、今までよりも一回り大きいA5サイズを毎日持ち歩いています。
https://www.takahashishoten.co.jp/notebook/torinco/
↑「torinco」シリーズのホームページです
自分のライフスタイルや目的に合わせて選べる
私の約10年間の手帳の使い方を、3ステージに分けて簡単にご紹介しました。
私は気に入ったものを繰り返し使う習性があり、複数年連続で同じ手帳を使うこともありましたが、それでも使う手帳や使い方は、何年かごとに自然と変わっています。
手帳は、自分のライフスタイルや、手帳に書きたいことに合わせて選ぶことができます。
家族全員のスケジュールを書き込みたい、TO DO管理に使いたい、1時間ごとのタイムスケジュールが欲しい、メモページが充実してほしい、毎日少しずつ日記を書きたい、読んだ本や観た映画を記録したい等々、多種多様な目的に合わせて自分に合う手帳を見つけるだけで、毎日の充実度が大きく増すと思います。
現在の手帳の使い方
使っている手帳
10年間、毎年お気に入りの手帳と共に過ごす私ですが、今が1番、手帳を大事に使えている気がします。
使用しているのは、「torinco」シリーズの中でも2022年度に新しく出た、「torinco11」
余談ですが、くすみ具合がとても好みで2色のうちどちらにするかとっっっても迷いました。
普段、小物や洋服がモノトーンなので、手帳は明るい色にしよう!ということで、ドーンピンクを選びました☺️
いつ、何を書いているの?
手帳タイム
私は通勤カバンにを手帳を入れて、平日常に持ち歩いています。(仕事で使っている手帳は会社に置いています。笑)
毎朝出勤前にカフェに立ち寄り、手帳を開くのが私のリラックスタイム。
昨日のことを振り返ったり、週末にやりたいことを書いておいたり、読んだ本の心に残った言葉を書いたり、書いていくうちに頭の中が整理されていくのが自分でも分かります。
「カフェで手帳を書くんだ!」というのがモチベーションになり、毎朝早めに起き、早めに家を出ることもできるようになりました。早く行けば行くほど手帳タイムが増えると思うことで、生活リズムや朝の支度時間の見直しに繋がったのです。
余談ですが、私は平日、毎日お弁当と水筒を持参して、飲食費を節約することを心がけています。
それなのに、手帳タイムのために毎朝カフェで割高なドリンク(時にはモーニングセットを食べます)にお金を払っており、自分でも面白いなあと思います。(笑)
朝スッキリした状態でゆっくりできる手帳タイムは、私にとってはそれくらい価値ある時間です。
手帳の中身
torinco11 はとにかく私にとってデザイン・機能性がドンピシャ♡
余白がたくさんあるのに、無駄がない。
私は、マンスリーページ(見開きのカレンダーページ)では予定を書くことに加えて、食費・日用品代を記録しています。
肝心のバーチカル手帳では、日々の日記、ハビットトラッカー(習慣の記録)、歩数、支出額、週末にやりたいことや買いたいものリスト、などなど、本当に様々なことを書いています。
週間ページの主な使い方はこちら⬇︎
それぞれの内容については、別の記事で改めて詳しく書きたいと思います。
マンスリーページやメモ欄も含めて、手帳で記録している項目だけを改めて書きますと、
☑︎スケジュールと月間のTO DO
☑︎食費・日用品代の記録
☑︎生理周期・体調の記録
☑︎毎日の日記・TO DO
☑︎支出の記録
☑︎歩数の記録
☑︎やりたいことリスト
☑︎買いたいものリスト
☑︎読んだ本の記録
☑︎印象に残った言葉の記録
☑︎毎月末にその月の振り返りを記録
☑︎ハビットトラッカー(習慣の記録)
なんと、10項目以上の記録事項がありました。
どれも1日記録するだけではあまり意味を成しませんが、継続して記録し時々振り返ることで、自分の習性や成長に気づくことができる大切な項目です。
手帳を書くことの効果
さて、何故私は何でも手帳に書こうとするのでしょうか?
私が手帳での記録を続けていて実際に感じる、「手帳に記録することの効果」は大きく4つあります。
自分のメタ認知・定点観測ができる
メタ認知とは
「メタ認知」とは、【自分が認知していることを認知していること】という心理学の用語です。「自分自身を外から見つめるように客観視すること」と言い換えられると思います。
「書くこと」は、この「メタ認知」の能力を高めてくれる効果があります。高めてくれるというより、書くことでメタ認知ができると言うべきでしょうか。
その日あったことや感じたことを書くことによって、「何でそう思ったんだろう」「何でこういう行動をしたんだろう」と思考し、冷静に分析・自問自答することができるからです。
自分の定点観測
自分の心身の状態を記録しておくのは、自分の定点観測に役立ちます。
私は、体重や生理周期をはじめとする体調、歩数などを記録していますが、後から見返すと自分の心身の特性や体調のサイクル、気分の浮き沈みの傾向などが分かり、対策をとることができます。これは、毎日の自分を記録しているおかげです。
あとから見返すと自分の心身の特性や体調のサイクル、気分の浮き沈みが分かり、対策をとることができます。
それぞれをアプリで管理することもできますが、手帳だとまとめて管理できるのがすごい。一つ一つの項目の相関まで見えてくる上に、自分で数字や状態を「書く」ことによって「メタ認知」しやすくなります。
振り返った時に、自分の成長や変化を見れる
手帳は基本的には年間を通して使うもの。
自分が書いたものが毎日毎月、預金残高のように溜まっていきます。しかも、何度読み返したところで、預金のように減ったりしません。
書けば書くだけストックされていく財産です。
定期的に過去を振り返ってみると、自分の心身の変化や成長を見つけることができます。
その時は悩んでいたことがもう解決していて晴れやかな気分になるかもしれないし、書いていなければきっと思い出すこともなかったような、その時感じた自分の感情にふれることができます。
デジタルでもスケジュールや日記の記録はできますが、自分の字や書き方からその時の感情の機微が分かるので、私は手書きの方が良いと思っています。
日常の小さな幸せを見つけられるようになる
「良かったことを書こう」「思いついたことや印象に残ったことを書こう」と決めると、自然と日常生活の中に「手帳に書くネタ」を探すようになります。
そしてそれが習慣になると、心が動く瞬間や心地良いことに自分から気づきやすくなります。
日常の中で自分が気持ちよく過ごせるようになると、良い行動・思考を自分で選択するようになっていくので、良いサイクルに入れるはず。
さらに、それらを書き留めたものを定期的に振り返ることで、自分の日常の彩りに気付けます。無意識に過ごしている日常こそが幸せであることや、自分にとっての心地よい状態が分かるので、どんどん前向きな気持ちになっていくはず。
自分がととのう
手帳を習慣化することで、目標に向かって無理なく心地よく自分をととのえていくことができます。
「書くこと」「書いたこと」に自然と意識がいくからです。
習慣を管理することで、その習慣化したいことが少しずつできるようになります。
体重や食べたものを記録すると、自分の体重変動やその原因が分かるようになり、食事や運動に対する意識が変わります。
無理にではなく、自然と自分にとって良い行動を選ぶようになるのです。
私は手帳に記録しているおかげで、毎日の筋トレや合計10,000歩歩くこと、予算の中でお金をやりくりすることなど、たくさんの記録について仕組み化でき、それが心身の健康や余裕に繋がっていると実感します。
また、私の場合は、出勤前に手帳タイムをとると決めたので、平日の生活リズムを今まで以上に整えることができました。
書きそびれてしまったり時間が取れなかったりすると、良かったことやせっかく見つけた幸せを忘れてしまいそうなので、朝に手帳タイムをとると決めてからは、早寝早起きを意識しています。
まずは薄いノート1冊からでOK
いきなり1年分の手帳や分厚いノートで始めるのは抵抗がある方もいるのではないでしょうか。
確かに日付が書いてあるものだと、書けない日が続いた時に空白のページが多くなり、モチベーションが下がってしまいますし、分厚いものだといつまでもページが進まなかったり持ち歩くのが億劫になったり。。
そのような方には、まずは薄いノートを1冊持つことをおすすめしたいです。
無印良品やロフトなどで、100円〜200円程度で購入できます。
薄いノートであれば気軽に持ち歩けますし、使い切れる気がしてモチベーションも上がります。
最悪挫折しても、落ち込むほどの金額ではないので諦められます(笑)
私は雑記帳として、無印良品のA5サイズの無地ノートを持ち歩いています。
「書くこと」の良さと楽しさ
自分が感じたことや考えていること、日常生活の気付き、習慣化したいこと、とにかく書き綴ることによって、今の自分の状態を知ることができ(メタ認知)、その記録が積み重なると、自分の成長や幸せに目を向けられるようになります。
字が綺麗じゃないから…とか、文章書くの苦手だから…なんて、気にする必要はない。
人に見せるものではないし、お金をもらって書くわけじゃない。
ノート1冊とペン1本、初期投資数百円で始められる、自分と自分の幸せを知る第一歩です。
今後は、手帳の選び方や手帳の中身、書くことが好きになるおすすめの書籍などをご紹介していこうと思います。
今日は最後までお読みいただき有難うございました。
それではまた。